退院：ちるちるミチル＊青い空：SSブログ

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退院 [編集]

３月１２日火曜日。

この日はばあちゃんが退院する日。
入院はおおよそ２週間。

毎日「帰りたい」と言っていたのでちょっとホッとするが、
認知が進んでいるのと、足腰が弱っているので前のような生活ができるか心配していた。

退院のお迎えを姉と、ちょうど帰って来ていた次女と三男にお願いするｗ

入院中はほとんど毎日、仕事が終わってから姉と面会に行っていた。
行くたびに顔色が良くなっていくのが目に見えて嬉しく思ってたが、
不思議なことが度々起こるｗ

「なんで私はここにおるん？」から始まって、心臓が悪かったから入院していると説明をするがすぐに忘れて、行くたびに同じやり取りで「どこも悪くないから帰る」と言う。

３日目くらいに行くと「男の子が抱きついてくる」と申す。
なにそれ？ｗ
きっと妄想かな、と思ってたらその日は若い男性の看護師さんだったｗ
抱きついてくると言っていたのはトイレの介助をしてくれてたと理解するｗ

１週間ほどしたある日。
行くといつも夕飯の時刻で「味が薄い！」と文句を聞くのが毎回で（こっそり出汁醤油を持って行くｗ）ご飯の時は入れ歯を入れてるがこの日は付けてなかった。
あれ？入れ歯が容器ごと無くなってる。あちこち探してもない。

どこにやったか聞いてもさっぱりわからず、帰りがけに看護師さんに伝えて帰って来た。
次の日に病院から電話が掛かってきて「ありました～ｗゴミ箱に入ったようでゴミ収集所のゴミ袋５つくらいひっくり返して見つかりましたー！」とおっしゃる。
そこまでして探しく下さったのには頭が下がる。申し訳ない。

ある日ベッドの下にマットが引いてあったｗ

センサー

勝手にベッドから下りたら分かるようになってる。

ばあちゃん、うろうろしたらあかんよ！こけたら危ないし、と言うと
「うろうろなんか出来んよ、足もこんなんやし」
そんなはずはない、こちらは看護師さんに「ナースステーションまで来られる（困る）」と
ちゃんと聞いてる。

極めつけが、いつの間にか杖が２本。１本は持って行ったのでもう１本は病院のかと思ってたら看護師さんは病院のではないとおっしゃる。
ばあちゃん、どこから持ってきたん？！

でもちょっとかわいい所もあって、
「家の引き出しにある、あれ持ってきて」と言う。
何かと思ったら、アイラインｗ

退院した日。仕事終わりに覗きに行くといつものばあちゃんｗ
でも、聞いても入院していたのは覚えてないようだｗ

記憶が一向に頭に残らない。すぐに忘れてしまう。

でもお金のことはちゃんと覚えてたりする＾＾

この日の夜の便で埼玉に帰る次女ｗ

「またな！」